2005.10  GPZ900R バルブクリアランスの巻

ヘッド周り

ヘッド周り


バイク:カワサキ GPZ900R


作業は、、、

今回の作業依頼はプラグ交換でしたが、プラグキャップを外してみると、プラグホールの中にオイルが漏れて一杯でしたので、 シリンダーヘッドカバーのガスケット類交換と、バルブクリアランス調整、プラグ交換となりました。

きれいな車両ですが、年式からみても新車時からは約10年が経過しているため、ゴム類のガスケットなどが劣化し、オイル漏れが起こりやすくなっていますね。

バルブクリアランスは、走行距離が約2万キロですので、すべて調整となりました。
ちなみにタペット式なので、吸気側は0.15ミリ、排気側が0.20ミリに調整しました。

この車両は、カムシャフトに少しカジリ(傷が入っていること)がありました。
GPZ900Rは、アイドリングで長時間暖気すると、シリンダーヘッド周りにオイルのまわりが悪くなりカジリやすいので要注意です。

新品のガスケット類に交換して終了です。














JUNより
今回も前回と同じようにバルブクリアランス調整でした。

GPZ900Rは古いタイプのバイクで、タペット式と呼ばれるネジ式の調整です。
機構的に大きくコンパクトにできませんが、微調整ができるのが特徴です。

最近(前回のCBR)は、シム式といって厚みが違う金属片を入れて調整します。
構造も簡単ですし、小さくでき入替え式で簡単ですが、シムの部品を注文しなければいけませんし、 カムシャフトを外す手間がある場合もあり、微調整ができないことが欠点ですかね。

このバルブクリアランスは、走行距離が1万〜2万キロで調整するのがお勧めです。
車種によって工賃が違うので、見積もりはご連絡ください。
また、バルブクリアランスは、エンジンが冷えている時でないと測定できないので、お預かり修理となります。

タペット調整中

タペット調整中


タペット調整中

タペット調整中


整備中

整備中


完成

完成